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さんたおむつ日記 その1

2005年09月29日 12:32

9月11日(日)

今日は、シャンプーの日。
シャンプー前の恒例行事、肛門腺絞りのために動物病院へ行った。

犬飼いなら大抵の人が知っていると思うけれど、犬のお尻には肛門の4時と8時の位置にちょっとしたふくろがあって、そこに(人間的には)悪臭のする分泌物=肛門腺がたまっている。
肛門腺は人間的には臭いだけだけど、臭いを主要なコミュニケーションの手段としている犬には非常に大切なものである。
で、この肛門腺の分泌がうまくいかなかったり、詰ったりすると炎症とか厄介なことをを起こすことがあるので、定期的に肛門腺がたまっていないかチェックして、たまっていれば出してやる=肛門腺を絞る必要がある。
ま、詳しくは馴染みの獣医さんに解説してもらってください。

獣医師による肛門腺絞りは、肛門に指を突っ込んで肛門の中と外側から指で強く押して行う。
当然のことながら、さんたはこれが大っ嫌い。
そりゃそうだろうな。さんたの肛門絞りを見るたびに、僕は人間で良かったと思ってしまう。
この作業は10秒かそこらで終わるんだけれど、終わると、いつもは先生が「終わったよ~!」と言ってくれる。
ところが、今日は違った。

先:ちょっと…、○○持ってきて!(○○は聞き取れなかった)
奥(先生の奥様):何ナニ!?どーしたのっ?
先:………
だ:………
め:………
さ:………

さんたの肛門の周囲に、小指の先ほどの大きさの腫瘍が見つかった。
「肛門周囲腺腫」の疑いがあるという。

診察室で、僕は口がきけなくなった。
まるでコンクリートを流し込まれたかのように身体全体がこわばっていた。
先生の説明を聞いているうち、平静を保とうと努力すればするほど身体は硬くなっていった。

ここで問題となるのは、「良性か悪性か?」である。
悪性ならば、いわゆる「癌」である。

先生の解説によると、肛門周囲腺癌(=悪性)というのは肛門腺のある4時と8時の位置周辺に発症することが多く、それ以外の位置では多くの場合、良性である。
さんたの場合は、11時~0時の位置で見つかっているので良性の可能性が高い。
しかし一方で、良性の肛門周囲腺腫は去勢済みの雄にはあまり見られない症例で、そういう意味では肛門周囲腺癌の可能性も捨てきれない。

頭で考えれば、理屈で考えれば、十中八九、良性である。
さんたの息子・コウスケくんも、やはり肛門に腫瘍が見つかったが良性で元気に生活している。
肛門周囲腺癌といえば4時8時だ、と先生も言っている。
可能性で考えれば、良性の可能性の方が高い。

でも、家に帰って、玄関でさんたの足を拭いていると涙が込み上げてきた。
さんたの顔を見ると、いつもよりもなんだか神妙な面持ちのように見えた。
何が何だかわからないけれど、とりあえずなんかいつもと違う…くらいには感じていたかもしれない。
思わず、さんたの首っ玉を抱えて泣いた。


苦しい日々が始まった。

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9月12日(月)

昨日は、死にそうな日だった。
二人とも元気が出なくて、シャンプーだけは辛うじて済ませたものの、夕ごはんは出前を取った。

朝、起きると、コウスケくんちからメールが届いていた。
コウスケくんが肛門周囲腺腫と診断された時、去勢前か後かを問い合わせたメールの返事だった。
コウスケくんも去勢後だという。
他にも、励ましの言葉やご自身の経験談など、とても元気づけられる内容だった。
うれしくて、ほんの少し元気が出てきた。

ヨメは先生から「犬は我々が思っている以上に敏感だから、飼い主がしっかりしなくちゃ駄目ですよ」と言われたらしい。
また先生の奥様からも「親がしっかりしなくちゃ駄目よ!まさかさんちゃんを抱きかかえて泣いたりしてないでしょうね?」なんて言われたそうである。
まさにそのとおりのことをやってしまった。

周囲の人たちは、やたら「大ちゃん、大丈夫?」と聞くらしい。
ある人は「大ちゃんに消化の良いもの食べさせて」とアドバイスしてくれたそうである。
たしかにお腹の調子があまり良くなかった。

まわりの人は良く見てるな…と思うと少しおかしくなってきた。


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9月16日(金)

今日は、さんたの手術の日。
会社を休んだ。
でも、この日のことは、あまり覚えてない。

朝10時ごろに、さんたを軽く散歩させて、先生のところへ向かい、その後、デニーズに行った。
酔っぱらうためである。
デニーズで生ビールを飲んだ後、近所の魚佐に行って、さらに生ビールを飲みながら刺身や煮魚、さざえのつぼ焼き、地だこの唐揚げなどを食べた。

その後の記憶は、ほとんどない。

きっと家に帰って寝たんだろう。
夕方頃に先生のところに行き、術後のさんたに会ったのは覚えている。
ケージの中で、とてもとても恨めしそうな顔をしていた。
信頼していた僕たちに捨てられたと思ったのかもしれない。
さんたには過去があるだけに、とてもかわいそうだった。

その後は、どうしたんだっけ?
たぶん、また酒を飲んで7時くらいには寝たんだろう。
何もしてないんだから、記憶だってあるわけがない。

さんたの顔しか覚えてない。


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